心のブレーキ

きっと彼の頭の中ではもう私とこれからエッチをすることになってるんだろうな、 と私は冷静に思っていました。 でも、それはまだ早すぎるし、相手のことをよく知らない時点でその行為はないな、 としっかり思っていたので、ある程度のところで彼をストップさせました。 実際、私は彼とそのとき出会い系してもいいと思っていました。 なぜだかわからないけれど、出会って間もないのに彼に対して「信頼感」というものがあったからです。 女の勘というものかもしれません。 でも、早い段階で彼に気持ちも身体ものめり込んでしまうことに、 心がブレーキをかけていたんだと思います。 前回の大失恋の経験が、私の心に100パーセントの恋力を発揮させてくれなかったのでしょう。 「私はあなたのことが好きで、1回目のデートの日から毎日あなたのことを考えていたけど、この展開は早すぎる。 もう少し時間が必要だと思うんだけど、あなたはどう?」 彼の顔を見て私はゆっくりコミュニティー日本語でそう言いました。ところどころ言葉が分からない様子でしたが、 そこは英語で説明して、私が何を言いたいか確実に伝わったことが確信できた時点で彼の答えを待ちました。 「I know. Sorry.」と彼はちょっと恥ずかしそうな顔でそう言いました。 「ごめんね、あれから僕もきみのことをずっと考えてたんだよ。」と、私を抱きしめてそう言いました。 彼の長くて重たい腕にぐるっと巻かれながらその言葉を聞いていたら、 そこはかとない安心感が芽生えてくるのを感じていました。
Filed under: 出逢い — admin 2:42 PM  Comments (0)